中学生の定期試験の「メリット」
メリット
1.勉強習慣を身に付ける機会になる
2.復習の機会になる
3.勉強法をアップデートできる機会になる
すべてを「機会になる」と表現したのは、やり方を間違えると逆効果になることもあるので注意喚起の意味を込めました。
それでは1つずつ見ていきましょう。
1.勉強習慣を身に付ける機会になる
ほとんどの中学校では、10日前から部活動が禁止になり学習期間に入ります。
この期間は半強制的に学習をすると思います。
10日間勉強をした生徒にお願いしたことは、「試験最終日」も休まず学習してほしいということです。
誰もが「今日だけは勉強を休みたい」と思うこの一日に学習を行えれば、翌日以降も勉強することのハードルは低くなります。
是非、10日間の学習期間を「助走期間」と捉え、その後も継続的に学習できるようしていってください。
2.復習の機会になる
普段皆さんが行っている勉強は短期間の記憶が中心です。
たとえば
・今習ったことを練習する演習(授業中)
・今日習ったことを復習する宿題
・来週(生徒によっては明日)の小テストに向けての暗記
などです。
よって、普段の勉強では数週間前や数カ月前のことに触れることは少ないはずです。
定期試験をきっかけに、忘れている単元をしっかり思い出しましょう。
3.勉強法をアップデートできる機会になる
2.の話ともつながることですが、数週間前や数カ月前の学習を全く覚えていないのであれば、普段の学習法を見直す良い機会です。
ここでその学習法は2つの方向性があるかなと思います。
(ア)すぐに思い出せるように復習をこまめにする
学習方法の例
使うものはワークです。学校で配布されているものでいいと思います。
学校に提出して手元にない場合は、教科書準拠のワークをおすすめします。
大きめの書店やネットで購入できます。
これを使って、先週学習した単元のページを解きます。
ポイントはワークに答えを直接書きこまず、ノート等に答えを書きます。必要であれば、プリントアウトなどすればよいです。
そして間違った問題に✕や✓マークを付けて、あとで再度演習する際の時短に役立てます。
まずは1週間前の復習に慣れましょう。
コツがつかめたら、徐々にスパンを広げていきましょう。2週間前、1カ月前など。
(イ)忘れる前提で勉強する
学習方法の例
使用するものは教科書か授業ノートです。
これらにどんどん書き込みをしていきます。書き込むのは、語呂、因果関係(なぜ?とその結果どうなる?)、イメージ図などです。
ポイントはそれを見たら思い出せるようなことを書き加えていきます。
たとえば
中1地理 北アメリカ大陸の国名
カナダ
アメリカ
メキシコ
キューバ
パナマ
が忘れそうなら「カアメキパ!!」と教科書に書き込みます。
イメージはアニメキャラクターの必殺技です。「かめはめ波」的なテンションです。
書き込むのは、語呂だけでなく、技を繰り出しているイラストも書き加えると、なお良しだと思います。
これは私が中学1年の時の社会の先生が教えてくれた語呂です。いまだにこれで覚えています。
語呂覚えのメリットは、一旦あえて別のことを経由することで知識を引き出しやすいくなることです。
<語呂なし>
北アメリカ大陸の国名
⇓
あれ?なんだっけ?国いくつあったっけ?
⇓
カナダ・アメリカ・メキシコ・キューバ・パナマ
<語呂あり>
北アメリカ大陸の国名
⇓
「カアメキパ!!」
⇓
「カ」の国なんだっけ?「ア」の国は~
⇓
カナダ・アメリカ・メキシコ・キューバ・パナマ
次回は、中学生の定期試験の「成績別の勉強法」について書いていこうと思います。